3月定例会の質問です。
私は3月定例会で「安倍三柳線と加茂中問題」と「緊急経済対策支援事業と入札制度の見直し」について質問しました。
初めに、安倍三柳線と加茂中問題についてですが、皆さんご承知の様に、都市計画道路安倍三柳線は431号線と内浜産業道路を結ぶ横断道で、県西部の都市機能の観点からみても、大変重要な幹線道路です。
私は初議会の時からこの問題を取り上げ、厳しく追及してきました。 また我々の会派でも、昨年の市当局への要望書に於いて、今年度中に安倍三柳線の整備方針を決定するように強く求めてきました。 
この様な中、先日の全員協議会で、安倍三柳線のルートを変更し、早期の事業再開を行うとの整備方針が示されました。
今回の整備方針の転換で、今後様々な課題が発生するのも予測されますが、過去は過去として、長い間休止されてきたこの問題に、終止符を打つべく市長が執られた適切な政治判断であったと大いに評価したいと思います。 そしてこの決断は、周辺住民や関係者はもとより、米子市民の理解を必ずや得られるものと私は確信致します。 
またルート変更に伴って、将来に亘り移転の必要が無くなった、しかも老朽化した加茂中特別教室棟の耐震化を、補強工事で対応するのが適切とした判断の根拠も確認したところ、①一番早く安全が確保できる点、②国の耐震化改修の有利な補助金が活用できる点、③米子市には同様な学校が他にも多くあり、限られた財源の中で一日でも早く全ての学校の耐震化を図る必要がある点、との答弁でした。 改修費は約1億円で立て替える場合の費用は約5億円掛かるとのこと、従って私もこの判断は適切であったと思います。
 次に、百年に一度と言われる経済危機の中、その影響は地方に於いても大変深刻なものであり、雇用の悪化や税収の落ち込みなど悪影響が懸念されます。 米子市に於いても昨年来、様々な緊急経済対策支援事業が予算化されてきましたが、実施未実施を含め、事業化に向けて進捗はどの様になっているのか、併せて事業効果はどの程度を考えているのか確認したところ、まず「商工業振興資金貸付事業」では昨年同期に比べ、融資実績として約5億9千5百万円の増加した点、次に「プレミアム商品券事業」と「皆生温泉施設プレミアム利用券事業」で約5億2千4百万円発行する点、この他公共工事の追加、前倒し発注など加えると合計14億8千万円以上になる点、さらに23億円の定額給付金が実施される点を上げ、それらに見合う経済効果があるとの答弁でした。
確かに、47億円以上の資金がこの地域に流入するわけですから、それなりの効果はあると思いますが、真に地域の活性化に繋げる為には、いまこそ官民が一緒になって知恵を出し、汗をかく時だと思います。 
次に入札制度の見直しについて聞きました。 国の緊急経済対策の一環として、公共工事の拡充や前倒し発注などが実施されています。 社会資本の整備の観点から言えば歓迎すべきものですが、一方でダンピング入札を防止しなければ、経済面に於いても社会資本の整備の面に於いても実質の効果は期待するほど上がりません。 昨年の12月定例会で、私の質問に「ダンピング入札の防止策として最低制限価格の上限値85%の撤廃を検討している」との市長答弁があり、その検討結果を確認したところ、4月1日から実施するとの答弁があったので、年度末の発注に間に合わせるように強く要望しました。
次に、私は予定価格に関して、就将小学校の体育館の耐震調査入札を例に挙げ、今後はより適切に予定価格を作成するように指摘させて頂きました。
加えて、米子市公会堂の耐震調査に関しても、その特殊な構造から耐震診断の難易度などの実例を挙げ、ヒアリングも含め充分検討するように指摘させて頂きました。