29日1時から始まった決勝Tは、1回戦と言うより決勝戦と言うのが相応しい様な白熱した展開で、セットプレーからブラジルが先攻したが、ミスに乗じてチリが同点とし前半が終了した。

 

後半に入ると足が止まりがちになったが、南米同士の意地のぶつかり合いは、延長線でも決着が付かずPK戦に突入した。

 

インターバルの間、一心に祈りを捧げるネイマールや、監督と抱き合い涙ぐむキーパーのジュリオセザールが映っていた。

 

ジュリオセザールは移籍問題がこじれて試合に出られず、一人公園で練習していたとの事で、反対を押し切り召集してくれた監督に、報いたいと思う気持ちは他の選手以上だったと思う。

 

どちらが勝ってもおかしくない内容だったが、最後は自国開催のブラジルの思いの強さが、勝敗を別けたとしか言いようの無いゲームであった。