26日、3月定例会は最終日を迎え、平成26年度当初予算、593300万円を含む55議案を可決し閉幕したが、新聞でも報道された藤尾副議長に対する辞職勧告の提出で終日紛糾した。

 

辞職勧告提出の経緯についてだが、二年前の246月の正副議長選に於いて、共に議会改革を柱とし、特に藤尾副議長は議会基本条例の策定を公約とし当選を果たした。

 

その後、議長の負託を受け、議員定数・議会改革特別委員会では、2年間に亘り、毎回、正副議長の出席を求めて議会基本条例の策定に向け議論を重ね、今定例会に議案上程する運びとなった。

 

この度の陳情3件は、今回上程している議案に反対するもので、その陳情に賛成する事は、議論の末に合意した議案に反対の意思を示す事となる。

 

「後ろから撃たれるようなものだ」と委員長が激昂するのも当たり前で、暫時休憩中に副議長と協議したが、釈明するどころか議員個人の権利だと開き直る始末であった。

 

中川議員が副議長を擁護し「副議長の職務について、自治法では議長と一体とも補佐するとも書いて無い」と討論していたが、それは副議長の権限についての記述で、書いてないから一議員の権利だとの主張は、彼らしいとは言え議会運営を無視した暴論である。

 

議長を補佐し共に円滑な議会運営に当たるのは、条理上も議会運営上も当然の事であり、そうでなければ2年間何の為、議長と共に委員会に出席したのか説明がつかなくなると反論した。

 

副議長の辞職勧告は、正副議長を誕生させた政治理念の微塵も無い左右混合勢力で否決されたが、残念ながら、これが常識も道理も通らない米子市議会の実態だと痛感した。