25日、西部広域議会2月定例会に先立ち全員協議会が開かれ、広域市町村圏計画実施計画の見直しが説明され、その後、本会議が開会した。
下記が私の一般質問の原稿だが、答弁によって質問や追求質問の内容や文言は変わる事もあったが、論点や主旨は変わっていない。
1) 広域市町村圏計画実施計画について
① 25~27計画の概要と見直しについて
1) 視聴覚ライブラリー事務は27年度末で廃止との事だが、24年の基本計画策定時前からも貸出件数は既に減少傾向にあり、近年のIT化の状況を踏まえれば、廃止に方向は誰が考えても明らかである。 今回の見直しまで、方針決定が遅れた理由について尋ねる。
{追求1}
24年2月の基本計画策定段階でも、事務の合理性を検証するとしたが、現状にそぐわないと認識しつつも、DVD化や運営方法の検討等、継続の可能性を残した点に問題があった。 また、この様に単純なアンケートだが、実施するまでも時間がかかり過ぎている。
この度、廃止の方針決定をしたわけだが、貸し出しの需要が激減する中、あえて27年度末まで貸出業務を継続する理由を伺う。 また、25年度当初予算にも約220万円の人件費が計上されているが、この間の経費はいくらになるのか。
2) 火葬場の基幹改良工事に関して、方針決定しているにも拘らず25年度は何も事業が無いが、この点について理由を尋ねる。 また、基幹改良工事の概要と使用料の見直しは、具体的にどの様な検討がされているのか。
{追求1}
基幹改良工事の電気・機械・建築設備とは具体的に何か。 また現在、圏域住民が8000円、圏域外が45000円の火葬料だが、それぞれの設定根拠を尋ねる。
3) 白浜、米子の各浄化場に関して、現在の処理対象物の動向と平均処理量はどの様に推移しているのか。 また、基本計画において統廃合の検討とあるが、25年度、それぞれ相当額の補修工事費が計上されており、二重投資を懸念するが、この点について見解を伺う。
{追求1}
近年の浄化槽の普及を考えれば、両浄化場の統廃合も環境変化への対応が余りにも遅いと言わざるを得ない。 仮に統廃合の決定をしていれば、この度の維持補修費の一方の施設分は不要だと思うが如何か。
4) ごみ焼却施設に関して、基本計画において適切な時期に着手するとあるが、西部広域の28年度以降のごみ処理計画の地元合意が成立したにも拘らず、この度の実施計画の見直しでは言及がない。 本会議でも再々指摘してきたところだが、見解を伺う。
{追求1}
平成29~33年度の次期基本計画で示すと先延ばしするが、境港市のごみ処理が始まる28年度までに示すのが、道義的観点から他市町村の可燃ごみの受け入れに応じた、地元住民に対する責任のあり方ではないのか。
② リサイクルプラザ基幹改良について
1) 第3期工事以降の基幹改良の一部は、エコスラグセンターのあり方と整合した実施とあるが、具体的にどの様なことなのか。
2) プラスチック類を分別すれば、現在発生している不稔残渣の約50%程度が減量出来ると聞くが、基幹改良工事に計画されていない。 この点について理由を尋ねる。 また、投資費用はどの程度なのか。
{追求1}
プラスチック分別後の不燃残渣の発生量と、現在行っているスラグ化を比較した場合、どちらがどの程度、最終処分場の延命化に有利なのか。
① エコスラグセンターの運営方法について
1)リサイクルプラザの基幹改良工事に伴って、一定期間、不稔残渣が発生しなくなるが、エコスラグセンターの稼働と維持管理に、どの様な影響を与えるのか尋ねる。
3) 広域のごみ処理計画が同意され、28年度以降の稼働は実質的に困難となったが、施設のあり方について見直しがされていない。 この点ついて見解を伺う。
{追求1}
あり方検討会で検討しているとの事だが、いつ頃結論を出すのか。
今後の人口減少社会を見据え、効率的な行政運営の観点からも広域行政の重要性は高まっているが、一方で視聴覚ライブラリーや浄化場、エコスラグセンターのあり方に関して、広域行政の意思決定の遅さが組織的な問題でもある。
目まぐるしく進化・変革する社会情勢の中で深刻な問題でもあり、この様な観点から、現在の政策決定プロセスを見直す努力も必要だと指摘する。・・・