スペインvsポルトガル
予想通り、イベリア半島の両雄が、がっぷり四つに組んで一歩も譲らない激突は、延長戦でも決着がつかず、PK戦に突入した結果、スペインが征し決勝に駒を進めた。
スペインのパスサッカーに対し、クリ・ロナを中心としたポルトガルのカウンター攻撃は、決定的なシーンが何度もあり、どちらが勝者でもおかしくない、スリリングで世界最高峰のゲームであった。
0-0の拮抗した展開だったが、スペインはこのゲームでもFWのトーレスを起用しなかった。 チームの戦術なのか、それとも優勝を睨んだ戦略なのか、その答えは決勝までとっておく。
ドイツvsイタリア
優勝候補筆頭のドイツの夢を打ち砕く、イタリアの2-1での完勝であった。 終盤、PKで1点を返し、全員攻撃のドイツの猛攻を凌ぎ切った。
今大会無敗で迎えるエジル率いる若いチームのドイツを、まるで手玉にでも取る様な、ピルロ率いるイタリアの豊富な経験が上回った。
国際試合では、何故かイタリアに勝てないドイツだが、若い好青年と年上の経験豊かな大人の女性の恋愛を見ている様なゲームであった。