23日~24日にかけて、富山県の高岡市と富山市を行政視察した。 片道7時間のJR移動で、日本海側の新幹線整備整備が強く望まれる。


23日の高岡市は、①LRT活用によるまちづくりについて、②産業振興ビジョンについて視察した。


24日の富山市は、①LRT活用によるまちづくりについて、②まちなか居住推進事業について、③空き店舗対策について視察した。

 



LRT(軽量旅客鉄道)万葉線の停留所。


廃止決定された旧万葉線を、第3セクターを立ち上げLRTで再整備した。 その後業績はV字回復しているとの事。


一般的な路面電車の停留所と特に変わりは無いが、LRTの低床車両に合わせて、バリアフリーになっている。 

 




停留所にはスロープが設けられており、車いすのままでも簡単に車両に乗り込める。

 

 




 

 

四季折々のイベント電車を運行し、市民からも大好評との事。

ワイン電車、おでん電車、花見電車等々バラエティーに富み、1車両5万円で貸切り、1時間半をかけて、市内を巡る。

 

 




 

LRTの新型低床車両。 ベンツの赤と同じ色だと聞いた。 


夕方からは、赤澤、橘代議士を交え、自民党高岡市連の「総合交通対策調査会」の県、市会議員の皆さんと意見交換をした。


翌日の地元紙にその内容が掲載されており、同じ日本海側の拠点都市として、切磋琢磨していく必要性を強く感じた。

 




高岡市と言えば、鋳物で全国的に有名であり、前田利長公の築城により現在の市街地が形成された。


鋳物発祥のまち「金屋町」の問屋。 たまたま立寄った「大寺幸八郎商店」と言う店だが、偶然にも米子駅前、「だんだん広場」の機関車のモニュメントを納品した問屋だった。


因みに、水木ロードの妖怪ブロンズ像も高岡市で制作されている。



 

高岡市の大仏像。


奈良、鎌倉、高岡が日本の三大仏像だと、ボランティアガイドが教えてくれた。

この大仏は勿論だが、全国の釣鐘の約9割が、この高岡市で作られている。

 




 

 

24日の富山市は、LRTの整備手法や効果等と、中心市街地活性化事業について視察した。


富山市はLRTの新規路線も整備しているが、0,9KMで30億円程度の事業費だったとの事。 国の補助を受け、上下分離方式で運営している。


LRT導入では日本の先進地。 高岡市も同様だが、導入理由は、旧路線の存続の市民要望が契機となっており、全くの新設という事になれば、かなりハードルが高いと感じた。

 



停留所近くに設置されているレンタサイクル。

市内の要所に配置され、パークアンドライドのまちづくりを実践している。


同じ日本海側で様々な点で類似点は多いのだが、決定的に違う点は、40万人以上の人口と26年には新幹線が乗り入れると言う事だろう。

 

 

私たちが,肩を並べて勝負していくには、圏域が一体となり、あたかも一つの自治体の様な、高度で戦略的な自治体間の連携なのだが、同時にそれを阻むのも自治体自身と言える。