23日の夜、中国の高速鉄道で発生した列車同士の追突事故は、事故の規模や重大性以上に、その後の中国当局の対応において、深刻な問題を投げかけている。

事故発生後、救命活動もそこそこに事故車両を解体したり、あろう事か穴を掘って埋めている映像は、さすがに我が目を疑う光景であった。

そして翌日には何事も無かったように列車が走り、事故原因の究明も対策も一切されないまま、犠牲者遺族との間で賠償金の交渉に入っている。

もともと人権も自由も無い国とはいえ、ネット社会の今日、あまりにも民衆の力を軽んじると、国家の体制も揺るがす事に繋がるだろう。

形振り構わぬ中国当局の隠蔽工作は、その意図とは裏腹に、国内外に不安と不信を撒き散らし、その後の当局サイドの情報を信じる者はいなくなるだろう。

徹底した真相究明と情報公開は政治の基本であり、隠蔽は政治的未熟を意味する。 この事は普遍的で共産主義の中国においても例外ではない。

この様な観点から、福島原発事故の隠蔽工作を見る時、体制の違いはあるにせよ、政治の力量は、残念ながら似たり寄ったりだと言える。