7月17日、真夏の晴天の下、第31回の皆生トライアスロン大会が開催された。 気温は昨年同様35度前後となり、150人余りものリタイヤが出る大変過酷なレースとなった。

この大会に毎年の様に参加している親友がいるが、ランに入ってから、特に残り15キロ辺りからは、熱中症との闘いであったらしい。

彼によると、その頃から水分補給をしようとしても、暑さによって胃が受け付けなくなり、脱水状態に陥りながらも気力で完走したとの事である。

ゴール会場の東山陸上競技場は、熱中症などで運び込まれた選手で野戦病院と化し、鉄人レースとも言われるこの大会の過酷さを物語っていたらしい。

私の親友は、見事402位でゴールし、昨年から大きく順位を上げたが、ゴールと同時に目の前が真っ暗になり、点滴を受けてやっと正気に戻ったらしい。

彼曰く、「日頃からのトレーニングは言うまでも無いが、内臓も丈夫でないと更なるランクアップは望めない」との事で、経験した者しか言えない重みがあると感心した。

それにしても、この様な過酷なレースに毎年1000人以上がエントリーし、年々増え続けているとの事だが、トライアスロンの魅力、そして皆生大会の魅力とは一体何だろうか?

勿論、答えを見つけるには経験するしかないのだろうが、この様な貴重な大会がこの地にあるのだから、経験せずにやり過ごすのは、もったいないと思えてきた。