前回に引き続き、5月例会に参加して感じた事や私なりの見解を以下に述べたい。 初に、青年部と米子駅南北一体化事業との係わりは、平成18年に始まり、翌19年、青経連主催で「米子駅の未来を考える」フォーラムを実施し、それ以降、継続事業として取り組み、5年が経過しているとの事だが、その割には会場全体から伝わってくる熱の様な物を感じなかった。

 当日は米子JCや青年中央会のメンバーも参加していたのだが、かなり温度差が感じられ、少なくてもこの問題に関して意識の共有が図れて無いと思った。

最近では、どらドラパーク競技場整備問題に関しての対応でも感じたのだが、この件では青経連が中心となって25000人もの署名を添えた陳情を、米子市当局と議会に提出し、議会は主旨採択したものの、この度、事業は見送られた。

一方、50000人の署名を添えて提出された公会堂存続の陳情は、紆余曲折はあったものの事業化された。 同列で評価するのは無理な点もあるが、ここではそれぞれの提出団体の取り組みの違いに関して述べたい。

 どらドラパーク競技場に関して、陳情提出してからの青経連の動きは殆ど無かった。 小言を言って初めて数名の青年部会員が議会傍聴に来た程度で、それ以降の継続と広がりには繋がらなかった。

それに比べ公会堂陳情の提出団体は、毎回の議会傍聴は欠かさず、講演会を実施したり、追加の署名活動をしたりして、当局や議会への働きかけを強めていった。

両団体を比較すると、規模や組織力、そして若さ等々,殆どの面で青年団体が上回っているのだが、特に陳情提出後の両者の活動の違いは歴然としていた。 いろいろな場面で市長を批判する事は容易いが、それでは答えは見つから無い。 

自分たちには何が足りなかったのか、足本から見つめ直すのも重要な事だと思う。 次に、米子駅南北一体化事業と言う名称に関してだが、極めて行政的であり、夢や可能性を感じられない。 発想も含めてこの様に限定的なイメージであれば、費用対効果論や事業の優先度論を突破する力にはなり得ない。

自由通路を早くしろと言う主張は,下りエスカレーターを早く付けろ言う主張と大差ないし、当初の事業計画どおり約束を守れと言っても、社会情勢が大きく変化する中で、事業の変更や見直しなど珍しい事ではない。

 米子市や圏域の発展の為、どの様に位置づけ、また、どの様に活用するのか、大いに夢を語り合い、青年部らしいビジョンを作り、そして青年団体のエネルギーを圏域に示して欲しい。 知識や理論は伝わらないが、思いや情熱は伝わるのである。 

一番重要なコアな部分が高温で燃えているのか、この点は活動を広げていく鍵となる。  この大事なコアの部分が,他では出来ない青年部や青年団体の役割だと私は思う。 理屈は後から付いてくるし、議会や当局も所詮は同じ事である。 

以上私の感じた事や見解を遠慮なく、愛着を持って、そして何よりも期待を込めて述べさせて頂いた。  最後に例会に招かれ、僅かな時間ではあったが、特に懇親会では現役時代も思い出し、楽しくて有意義な時間を過ごせた事、青年部の皆さんには重ねて感謝申し上げたい。