ガイナーレが記念すべきJリーグでの初勝利を挙げた。 対戦相手は2年前、僅か1年でJFLからJ2に昇格したギラヴァンツ北九州で、その年の順位は北九州が4位でガイナーレが5位だった。

 東山どらドラパークでの最終ゲームが終わって、一気に爆発したサポーターの罵声を、じっと耐え忍ぶキャプテン吉野の悔しも涙も、未だ鮮明な記憶として残っている。 ガイナーレはその悔しさを胸に昨シーズンを戦い抜き、堂々の優勝でJFLを制覇し、J2への昇格を決めた。 

Jリーグ昇格だけで見ると、特急と各駅停車ほどの違いが有るが、夢に向かっての通過点と見れば、どちらが早いのか分からない。 その事を裏付けるかの様に、昨シーズンの北九州は僅か1勝しか出来ず、その時以来35試合勝ち星が無い。 

この様な係わりのあるチームとの対戦で、しかもアウェーゲームで2-0の快勝はとても気持ちが良い。 「大河ほどゆっくりと流れる」 JFLでの10年の経験は、ガイナーレにとって決して無駄では無かった。 それを証明するシーズンになるだろうし、確実に予感させる1勝だった。