世界最高水準の技術を生かして、日本の水道局の海外進出が加速しています。 東京都がオーストラリア、大阪市はベトナム、北九州市はカンボジアなどでメーカーや商社と連携し、上下水道の建設、運営やコンサルタント業務を手がけています。 

国内に目を向けると、近年、水道水が先端技術により、格段においしくなって来ているとの事です。 従来の塩素などの薬品で処理する方式から、オゾン処理などを取り入れた高度処理に変わったのが大きな理由で、都市圏の川から取水した水でも、ミネラルウオーターに匹敵する水に変える事が出来る様になりました。 これに伴い数年前から、PRも兼ねて大都市の高度処理された水道水をボトル詰で売り出す様になり、大阪市の「ほんまや」、東京の「東京水」などがそれに当たります。 ミネラルウオーターは一般的に500のボトルで100円から200円で、水道水に比べると1000倍から2000倍の価格になります。 このため世界的に水道水を見直す動きが強くなってきています。 

どこでも安全な水が飲める国、これが世界に誇る日本の水道水であり、そのなかでも大山の伏流水を源とした米子のおいしい水は、日本でもトップレベルの水質を有しており、コカコーラやサントリーが目をつけるのも頷けます。 先日の日本高度紙工業の米子進出も、最後の決断は豊富な水資源だったと聞きます。 水環境の悪い中国、インドを初とするアジア、中近東などの現状を踏まえ、これからの世界の特にアジアの水ビジネスに、米子市も打って出る必要があると思います。 陸海空のインフラを活かし、民間との連携を図って、早急にビジネスモデルを構築する為の調査研究に着手すべきだと考えます。