2017-11-25-14-01-5625日、湯梨浜町で開催された鳥取県建築士事務所協会の50周年記念講演に参加した。

霜村会長の主催者挨拶に続き、第一部の伊藤豊雄氏の記念講演、第二部のクロスセッショントークと続いた。









2017-11-25-14-08-14「建築家からのメッセージ」の演題の講演は、伊藤氏の幼い頃から今日までの建築との係りを振り返り、人や地域、自然等、様々な関わりの中で造り上げていくものが建築であり、その楽しさだと述べた。

「柱は空間に場を与え、床は空間を規定する」、伊藤氏が師事した菊竹清則氏の設計哲学だが、大きく影響を受けたとも語った。






東日本大震災や熊本地震に際し、住民の憩いの場として提案した「みんなの家」は、仮設住宅の中にあって、人の集う場を提供し、コミュニティーの活力が生まれる場となっている。

講演の中で、公共施設は其々の目的で建築されているが、何れの目的にせよ人が集まる事が重要だと語った氏の言葉印象深く、箱物と揶揄される公共建築にあって、人と建築との係わりに技術とは別次元の温もりを感じた。