鳥取県中部地震の風評被害が一段落したと思ったら、今度は智頭町地内の国道373号で立ち往生する大型車両の映像が全国放送で流れ、6年前の年末年始に発生した国道9号の大規模な立ち往生が蘇った人も少なくないだろう。

 

平井知事は関係機関の連携不足を指摘し、原因究明に向けて検証会議を設置するとの意向を示した。

 

「天災は忘れた頃にやって来る」とは寺田虎彦の有名な警句だが、普段から備えるという意識と行動が如何に希薄で難しいか、改めて思い知らされた様な気がした。

 

戦後70年余り米国の核の傘の下、自由と平和を謳歌してきた日本人にとって危機管理とは全く別世界のものだったが、頻発する自然災害や激動する世界情勢の中で、目を背け人任せに暮らすことは不可能となってきた。