報道によると、党員による総裁選挙を行わず、両院議員総会で国会議員と各県連代表で決定するとのことだが、そもそも緊急事態を想定した出来る規定であり、国会が閉会中で安倍総理も時期総理が決定するまで執務するとしている以上、これを緊急事態とするのは無理がある。
コロナ過を理由に総裁選の実施は困難とのことだが、プロスポーツや多くのイベントはリモートや集客制限等、新しいやり方で対応しており、米国大統領選もコロナ禍にあって堂々実施されている。
先日、二階幹事長から「総力結集!120万党員達成へ。」とのポスターが届いたばかりだが、党員の投票権という基本的な権利さえ、いとも簡単に奪い去る政党に明日の日本を語る資格があるだろうか。遣り切れない思いを抱きながら記者会見に臨んだ。
(下記が自民党幹事長に対する申入れである)
令和2年8月31日
自由民主党
幹事長 二 階 俊 博 様
自由民主党鳥取県支部連合会
会 長 石 破 茂
幹 事 長 斉 木 正 一
総裁選挙における党員投票の実施について(申入れ)
謹啓 残暑の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
次期総裁選挙について、一部報道では、両院議員総会において、両院議員及び都道府県連代表者により選任する方向とされています。
しかしながら、下記理由のとおり、総裁公選規程により、党員投票を行われますよう、強く要請します。
なお、両院議員総会による選任が認められる「特に緊急を要するとき」には、国会が開会中ではないこと、また、現総理が、後任が選任されるまで職務を継続する予定であること等により、該当しないものであると認識していることを念のため申し添えます。
謹白
記
1 総裁選挙における選挙権の行使は、党員としての唯一かつ最大の権利であり、当該権利は、最大限尊重されるべきものであること。
特に、全国的に党員の減少傾向が見られるなか、党員の継続・新規加入及び党勢の拡大に総力を結集しているところであり、党員投票は、党員が党運営に参加するという意識を高めることとなり、党勢の拡大に極めて大きな効果があること。
2 今回選任される総裁は、国政選挙を経ないで内閣総理大臣に就任することとなるため、より多くの国民の意思が反映されることが必須であり、そのためには、それぞれの候補者が国内外の諸課題に関する政策論争を行い、その内容に基づいて、すべての党員が投票できる機会を担保すること。
3 総裁選挙が、全国民が注目する重要な選挙であり、また、現下のわが党に対する世論の厳しい状況に鑑み、国民の政治への不信を払拭することができるよう、より開かれた制度のもとで行うこと。