
87年の生涯の半分を拉致された娘「めぐみ」を含む拉致被害者の救出活動に捧げ、最期を看取った妻「早紀江」さんは、「思い残すことがないほど全身全霊で打ち込み二人三脚で頑張った。本当に安らかに静かな顔で見送ることができました。これまでの支援に感謝しています。」と記者会見で話した。
平成30年の春に鳥取県議会の拉致議連の会長を拝命し、最初の仕事が伯耆町の特定失踪者「上田英司」さんの母親の葬儀参列だった。
喪主の兄は「母は英司が帰るまでは死ねないと頑張ってきたが、90を過ぎて力尽きてしまった」と無念さを語り涙ぐんだ。
会場からはすすり泣く声が聞こえ、私も目頭が熱くなり何回もハンカチを手にした。
国家間で解決するしか無い拉致問題に無力さを感じずにはいなれないが、少なくとも被害者家族の想いに寄り添うことは出来るはずである。横田滋さんのご冥福を心からお祈りすると共に、全ての拉致被害者の帰国を願うばかりである。