仙台駅から多賀城駅に移動して、駅からはシャトルバスで会場の「夢メッセみやぎ」へ向かった。
審査会場の「夢メッセみやぎ」は、各県の関係者や一般の来場者で立錐の余地も無いほどだった。
10年前の鳥取県大会から2度目の大会視察となったが、鳥取県の存在感は前回と比べようも無いほど高まり、和牛王国復活に向けて確実な手応えを感じた。
第4区系統雌牛群、14組56頭の審査。
鳥取県の出品牛は見事4位となり、その内の1頭は元県議会議長の小谷氏が飼育する「しばひめゆり」だった。
嘗て無い好成績に大変ご満悦で、歯に衣着せぬ何時ものスタイルで、県議会の裏話も飛び出し一同大笑いをした。
夜の出品者激励会までの時間を使い、会場から程近い日本三景「松島」を視察した。
平安の昔からあまりの美しさに人々が感嘆し、政宗が寺を再興し広重や芭蕉が賛美した景観は、日本人の心に刻み込まれた記憶を呼び起こすような力に満ちていた。
正面は千鳥破風の曲線が天を衝くようで、その下には豪壮な唐草が彫刻され、まさに政宗の美意識が窺える国宝瑞巌寺庫裡。(写真は庫裡内部)
その後、多賀城駅周辺のホテルにチェックインしたが、何故か風呂の無い部屋でシャワーの有難味が身に染みた。
多賀城駅のホテルからバスで1時間余り移動して、選手団が宿泊する秋保温泉の旅館で開催された出品者激励会に出席した。
鳥取県推進委員会の谷口会長の」主催者挨拶。
激励の言葉を述べる赤沢代議士。
タイミング良く自民党農林部会の畜産酪農対策小委員会の委員長に就任したとのことで、和牛王国鳥取の復活を力強く訴えた。
続いて激励の言葉を述べる平井知事。
夫人同伴の所為か、駄洒落に何時もの切れが感じられなかった。
続いて福間副議長が激励の言葉を述べ、宮崎選手団長がお礼の言葉で応え、鏡割りの後、松本北栄町長の発声で乾杯し懇親会へ入った。
私のテーブルの皆さんと記念の一枚。
竹口大山町長の中締めでお開きとなったが、酒が入った帰りのバスは一段と賑やかで、大騒ぎの内にホテルに着いた。
10日の朝は、仙台港に隣接する仙台臨海鉄道までのジョギングでスタートしたが、今もなお津波の爪痕が所々に残っていた。
午前は第1区の若雄の部で始まり、琴浦町、「百合森3」の堂々の入場。
然しながら結果は22頭中19位と振るわず、厳しいスタートとなったが、華の7区の肉質の部では最優秀となっており、午後からの5~7区の出品牛に期待が高まった。
結果は華の7区で総合優勝は逃したものの堂々2位となり、知事の「鳥取和牛!鳥取は牛!」の駄洒落の効果があったのか、和牛王国鳥取の復活に相応しい記念すべき大会となった。