28日~30日の日程で、沖縄へ2期目最後となる会派視察を行った。
初日の読谷村は、産廃最終処分場に関する紛争予防条例について視察した。
読谷村では、採石場跡地に沖縄本島の産廃最終処分場の約44%が立地され、地域住民は長い間、粉塵や悪臭、地下水汚染に苦しめられてきた。
管理型最終処分場の新設計画の際、県と事業者に対し住民が立ち上がり、計画中止と共に独自に制定した条例である。
夜の懇親会では、副村長を始め担当職員や村議の皆さんの大歓迎を受け、琉球の人の優しさと大らかさを改めて感じた。
旧淀江町からの交流は20年以上続いており、スカイマークの就航と共に、更なる発展を誓い合った。
交流の成果の一つが「ゆんた市場」で、店舗や運営方法は日吉津のアスパルをモデルにしている。
視察2日目は、沖縄防衛局で木村総務部長による、嘉手納基地及び普天間飛行場の現状について説明を受けた。
特別に屋上に案内され、嘉手納飛行場を見下ろしながら、米軍基地の現状について説明を受けた。
続いて普天間飛行場を、近くの公園の展望台から見学した。
飛行場を取り巻く様に住宅等が密集している。
道すがら米軍の大型ヘリの墜落現場も通り過ぎたが、一日でも早い移転が必要だと実感する。
滑走路の横には、オスプレイが10機余り駐機されていた。
視察3日目は、陸上自衛隊那覇基地の第15ヘリコプター隊を視察した。
中期防衛大綱の見直しで、美保基地に配備が予定されている大型輸送ヘリ。
全町30Mメートルの機体は、輸送車両等も積み込む事が可能で、40名余りの輸送が出来る。
災害時にも大きな力を発揮する事から、鳥取県も配備を要望してきた経緯もあり、配備時期や編隊数が注目されるところだが、騒音に対しての住民理解が、大前提である事は言うまでも無い。
訓練を繰り返す米軍のジェット戦闘機の爆音は、耳を劈くほどで、基地の島沖縄の苦悩を改めて感じる三日間であった。