28日、昨日に続き委員会が開かれ、福尾橋架け替えの関連予算について、判断根拠になったライフサイクルコストの資料を基に説明を受けた。
今後40年供用を想定した場合、架け替えと比較して現橋+歩道橋新設例と現橋+上流の橋梁の併用例の概算事業費が示され、架け替えの正当性が述べられた。
橋梁の構造や技術的な問題を質す議員もいたが、橋梁の基礎的知識が欠落しており、一方的に珍説をまくし立てるだけで、問題の本質から外れるばかりであった。
整備に当たってライフコストは重要だが一面に過ぎず、市民生活や災害時における路線の重要度や、物流を含め経済的効果等の総合的な判断が求められている。
橋梁に関する諸問題について、長寿命化計画の策定前から厳しく指摘してきたが、この間の当局の対応は、全くと言って良いほど無関心であった。
人口減少社会を迎え、持続可能な社旗基盤の再構築が急務だが、福尾橋を見るまでも無く、増やすのは簡単で喜ばれるが、減らすのは困難で抵抗される。
そこで出てくる行政の常套手段が縦割りと先送りで、沈みゆく船の中で一夜の晩餐に興じているのである。