2013年03月

「25年3月定例会を振り返る」

1日に開会した3月定例会も予算や議案等を可決し27日に閉会し、質問の聞き取りでごった返した議員控え室も、何事も無かった様に森閑としている。

 

本来であれば議会中の質問と答弁について、認識のずれが生じない様に議論する事は重要だと思うのだが、何時もの光景とは言え、喉もと過ぎればと言った感は否めない。

 

地方自治の両輪、二元代表と言われている市長当局と議会だが、市民目線など何処吹く風とばかりに、単に自身や組織の保身、或は利害やアピールに偏重し、市民に向いていないのが実態である。

 

双方に原因があると思うが、当局や職員の批判は日頃から口にするところでもあり、ここでは私も含め議員の責任について述べる事にする。

 

議員の問題点として最も大きいのは、何と言っても様々な行政課題についての勉強不足や知識不足であり、かみ合わない議論や聞いて終わりの質問等がその典型だが、反面、有権者の機嫌取りには熱心である。

 

議会では、法や制度、権限を無視した指摘や要望など日常茶飯事で、委員会の議論は言うまでも無く、討論や質疑と称し堂々と議場で演説する始末である。

 

議会の議論である以上、法的にも財源的にも一定の根拠を持って発言すべきだが、自身の思いや、その場限りの思いつき、或は信念の無い数合わせ的意見が殆どで、深刻な職業病とも言える。

 

民主主義の代償と割り切るには、余りに大きいと言わざるを得ないのだが、一番の責任は、数や報酬等の末梢的議論のみで、質的議論に踏み込まない主権者たる市民の無関心にあると言えないか。

 

「平成25年度3月定例会、閉会」

27日、平成25年度当初予算、24年度補正予算、他議案、陳情等の委員会審査報告を受け、何れも可決成立した。

 

2月補正予算に始まり、25年度当初予算、24年度補正予算と一連の予算案に対し、会派を代表し総括質疑を行った。

 

2月補正予算では、地域の元気臨時交付金について、米子市の対象事業の少なさを採り上げ、情報収集を含む取り組みの不味さを指摘した。

 

25年度当初予算では、市長選を控えた骨格予算の考え方やあり方について、具体的事例を挙げ、予算編成の矛盾点や問題点を厳しく指摘した。

 

24年度補正予算では、耐震関連予算や橋梁関連予算の問題点を取り上げ、予算額自体について、一連の経緯を挙げながら疑念の意見を述べたが、所管の建設水道委員会では然程の追求も無く、委員長報告にも取り上げられる事は無かった。

 

場合によっては、予算案の否決に繋がる重大な事例だと考えているのだが、市長選を控えた政治的配慮と言うべきか、議会の体たらくと言うべきか。

 

然しながら、6月の新市長の下での肉付け予算では、その様な配慮は当然ながら一切無い訳で、新市長以下当局の皆さんは、危機感を持って臨んで頂きたいのだが、所詮議会はこの程度と、高を括っている事だけは間違いない。

 

「平成24年度補正予算、総括質疑」

    27日、25年度3月定例会の最終日を迎え、25年度当初予算、議案等を可決し、その後追加提案された補正予算について、総括質疑を行った。 下記が質問原稿だが、答弁を受けて追求質問を行っており、興味のある方は、是非とも議事録で確認して頂きたい。

 

1、        平成24年度補正予算(補正第9回)について

     追加提案の理由と対象事業について

1、初めに、この度の追加補正の編成方針と目的について尋ねる。

 

② 小・中学校耐震補強事業について

1)耐震化事業の優先度について

1、平成25年度以降の前倒し事業だと思うが、当初予算ではなく、24年度3月補正とした理由について尋ねる。

 

2、小・中学校の耐震補強事業の概要と、対象施設の現状について尋ねる。

 

3、国交省の指針では、耐震化の目標値はIs値で06以上だが、対象施設のIs値は06以上の施設が多くある。 耐震診断も未実施の施設や手つかずの非構造部材がある中で、優先させる理由は何か尋ねる。

{追求1}

    義務教施設の耐震化を優先させるのは理解できるが、予算計上されている耐震診断業務では、既に1次診断済でIs値0,6前後の施設が殆どである。 一方、市民体育館や一部の地区体育館は何ら未実施だが、この点について見解を伺う。

{追求2}

    同様に、1次診断済でIs値0,6前後の施設に対し、吊天井構造の屋内運動場等の点検調査の優先度について、どの様に考えているのか。

 

  4、本会議では、該当する屋内運動場の6施設について点検を実施すると答弁しているが、予算計上は出来なかったのか。

{追求1}

    25年度から交付税措置との事だが、建築基準法の天井脱落対策に係わる規制強化は、東日本大震災以降議論されており、それらを踏まえ昨年から本会議場でも再三に亘り指摘してきたところである。 真摯に受け止め国の動向を見定めれば、当初予算にも反映出来たのではないのか。

 

 

     橋梁補修費について

1)対象橋の点検概要と整備方針について

1、対象橋の全12橋の補修設計は、平成24年度末を納期に9月補正で予算化されたものだが、どの様な内容だったのか尋ねる。

 

2、12橋の実施設計費の内訳はどの様になっているのか。

{追求1

  架け替え設計が9橋あるとの事だが、架け替えとなると地質調査や保障関係等で相当の業務量が発生し、過去の実績からしても、1橋当り300500万円程度掛かっているのが現実ではないのか。

 

2)橋梁補修事業の優先度について 

1、関連する点もあるので尋ねるが、2月補正で予算化された淀江大橋他2橋の実施設計は24年度末となっている。 3橋についてどの様な内容であったのか尋ねる。

{追求1

3橋について、実施設計の納品は2月補正後だが、3橋の補修費はどの様に積算したのか尋ねる。

{追求2

  3橋とも再塗装程度の補修とあるが、特に淀江大橋は80年を経過しており、何れも老朽度、損傷度が高い橋梁に位置付けられている。 その程度の軽微な補修で維持できるのか。

 

2、        この3橋は24年度当初予算で措置されているが、発注は10月にずれ込んでいる。 この点について理由を尋ねる。

{追求1

   長寿命化計画の策定は23年度末であり、24年度3月定例会の代表質問に対し、その概要を答弁している。 半年も遅れる理由には当たらないと思うが如何か。

 

「予算審査特別委員会、総括質疑の通告」

27日の3月定例会最終日に追加提案される補正予算案について、下記の通り通告をした。

25年度当初予算案に続いての質疑の通告だが、2月補正から関連する問題もあり、当局の予算編成の考え方について再度質したい。

1、        平成24年度補正予算(補正第9回)について

① 追加提案の理由と対象事業について

 

② 小・中学校耐震補強事業について

1)耐震化事業の優先度について

 

③ 橋梁補修費について

1)        対象橋の点検概要と整備方針について

2)        橋梁補修事業の優先度について 

 

「原子力発電・エネルギ問題等、調査特別委員会」

議員定数・議会改革特別委員会に続き委員会が開かれ、米子市広域住民避難計画について、中国電力との安全協定の見直し決議等について協議した。

 

広域住民避難計画について、共産党議員から、UPZを見直すべき、スピーディーを活用すべき等々、国に準じるのでは無く、独自の避難計画を策定すべきとの無政府主義的発言が繰り返された。

 

国で法律を定め、その範囲内で条例を定めて地方行政が行われており唖然とするばかりだが、法律も権限も一切お構いなしの毎回同じ文句の繰り返しは、何かに憑りつかれた呪文の様でもある。

 

中国電力との安全協定の見直し決議について、境港市議会が決議したのを受けて、昨年から34回目になるだろうか、決議の提案が出された。

 

中電の回答や境港市議会の決議等、前提条件が整ったので拒む理由はないのだが、入院中の為、決議の提案者でもある影の委員長の不在は、盛り上がりに欠け寂しい限りであった。

 

プロフィール



野坂道明(のざかみちあき)
昭和32年4月9日生

議員履歴
■鳥取県議会議員(2015-)
■米子市議会議員(2006-2014)
■鳥取県西部広域行政管理組合議会(2010-2014)

学 歴
昭和45年 米子市立加茂小卒
昭和48年 米子市立第4中卒
昭和51年 烏取県立境高卒
昭和56年 帝京大学経済学部卒

経 歴
■元(財)とっとりコンベンションビューロー西部地区企画運営委員会委員長(理事)
■元(社)米子法人会青年部会副部会長
■元米子商工会議所青年部会長
■米子市消防団河崎分団員
■河崎校区自治連合会顧問
■河崎公民館運営委員会顧問
■NPO法人やまつみスポーツクラブ顧問

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