30日、河崎小の隣の田んぼで、毎年恒例となった田植えが行われた。
安全パトロール隊のおじさん達が中心となり、昔ながらの方法で苗を植えていく。
この他に芋畑もあり、地域の人と共に生徒たちが、農作業に汗を流す。
紐の要所要所に目印となる赤い玉が付いており、それを目掛けて一束づつ植えていく。
一列が終わると等間隔にずらし、同じ作業を繰り返す。 私が幼い頃は、親戚中が集まり行う一大イベントであった。
それにしても、日々の通学の見守り、送迎だけでも大変だと思うのだが、この様に田植えまでして頂く、地域ボランティアの人には本当に頭が下がる。
2学年毎でペアーを組んで植える。 組み合わせは6年と1年、5年と2年、4年と3年といった具合で、初めての経験となる1年生の手を取り、ベテランの6年生が上手に教えていた。
食物を作る段階から係わる事が、正に本当の食育と言える。
人が人として生きていく基本は、食べる事であり、ここがきちんと理解され実行されれば、日本の教育も確実に成果を上げるだろう。
割り当ての区域が終わると、手を繋いで隣の学校へと帰っていく。
子供たちの反応はすこぶる好評で、口々に楽しかったと感想を述べていた。
学校の玄関前で足を洗い、次の学年と交代する。
昨日は寒気が入り、雷も発生し天候が心配されたが、打って変わって晴天の田植え日和となった。
1年生は、一足早いオレンジのスクール水着で張り切っていたが、6年生は最後の田植えとなる。
食べると言う事は,命をつなぎ、自分自身の体を造る事である。 いい加減にすればいい加減な体ができ上がり、そしていい加減な人生が待ち受けている。
食べると言う真の意味を、これからも子供たちと共に学び、体験していきたい。