2011年11月

決算審査特別委員会での指摘

教育委員会所管の施設整備事業に関し、専門職員の不足から生じる多くの問題点を、決算委員の同僚議員に指摘してもらった。

 

本会議でも厳しく指摘してきた問題だが、今尚改善に至っていない。 22年度事業に関して、問題点を挙げた、下記がその内容である。 

 

例えば、尚徳中学校管理教室棟の大規模改修と耐震補強事業だが、国に対する補助申請の手続きを優先し、異例とも言える分割工事で計画されており、経費や工事面で発生する実損や弊害が認識されていない。

 

また、上淀廃寺跡のガイダンス施設の建設事業では、建築基準法上必要となる接道の確認がされておらず、着工に大幅な遅れをきたした。

 

また、加茂中学校高架水槽改修工事では、衛生面や費用面で優れており、近年では、設備更新時に導入されるのが一般的となった加圧ポンプ方式が、全く検討されていない。

 

また、車尾小学校校舎増築事業では、消防法上の基準が理解されておらず、既存校舎の防火シャッターの対応が検討されていない。

 

また、東山陸上競技場整備事業では、事業計画の前提となるトラックの試掘調査がされておらず、事業全体に影響を及ぼした。

 

また、米子養護学校給水管切替事業では、隣接地の使用契約が結ばれていないため発生したもので、更に前面道路に繋がる接道も確保されていないが、その点の認識も無く、長年の間放置されている。 

 

これらの問題点は、各課の連携の限界を示しており、教育委員会と市長部局との所掌事務のあり方、或いは職員配置等の組織的な問題であり、抜本的な見直しが必要との指摘をした。

 

それに対し、問題点は十分に認識しており、来年度以降の組織体制の見直しを、早急に検討したいとの副市長答弁があったが、対応が遅いと言わざるを得ない。

 

教育委員会では、今後約40億円規模の学校施設等の耐震化事業も予定されており、現在の体制では問題の山を築くだけで、円滑な事業推進は到底望めない。

 

 

 

鳥取市、行政視察報告

21日、鳥取市の建設行政について、会派で行政視察をした。 時雨模様の寒い一日で、特にまちを歩くことも無く、とんぼ返りの視察であった。

 

初めに、急傾斜地対策事業についてだが、鳥取市では事業に当たって、地元住民負担を求めず,

全額市が負担しており、本年約5500万円の予算を組み事業を推進している。

 

事業により地元の負担割合は5%~20%だが、地元住民の負担が無いので、毎年計画的に事業が推進され、地元建設業にも貢献している。

 

米子市では、地元負担の半分を住民に求めており、その結果、事業は進展せず、危険箇所が長年に亘って放置されている。

 

平成の大合併により、中山間地を多く抱える鳥取市と状況の違いは有るにせよ、危険にさらされている住民にとって何ら変わりは無いし、市民の安全を守る点では姿勢が問われる。

 

次に、橋梁の長寿命化計画についてだが、鳥取市では合併を契機に道路・橋梁等の実態把握に着手し、国の交付金を活用し、平成20年に道路施設修繕計画を策定している。

 

この計画が長寿命化計画にそのまま引き継がれるとの事で、国の補助制度の活用も含め、米子市に比べかなり先行している。

 

一例を挙げると、道路関連の効果測定事業として、防犯灯設置・更新に関し、国の1/2補助を活用し、全て市負担でLED照明に変更しているとの事。 

 

常に地元住民に負担を求める米子市と、その差は歴然としている。

 

次に、市有建築物耐震化促進計画についてだが、鳥取市では学校施設の耐震化を、当初計画を前倒しして、平成26年度までに全て完了するとの事である。

 

特筆すべきは、計画策定に当たって総務部財産管理課が一元的に所管しており、各施設管理課と財政課を交え、整備の優先度や財政的な根拠を持って策定している点である。

 

整備の優先度や財政的根拠の希薄な、作っただけの米子市の計画とは、似て非なるものかと感じてしまう。

自治会防災部、出雲研修会。

 20日、自治会防災部の研修会で、出雲市に出かけた。

 山陰道の斐川で降りて15分程度で、国の指定遺跡の

「西谷墳墓群」に到着。 

 弥生時代に造られた全国最大級の四隅突出型墳丘墓で、

 代々の出雲国王が葬られた。

 






 墳丘墓の墓穴の上に立ち、往時のロマンに夢をはせ、

 出雲平野を眺める。

 

 






 

 

 出雲大社方面を眺めると、タイミングよく虹が架かり、

 弥生時代の祭事を想像しながら、大いに盛り上がる。

 

 

 






 

 巨大神殿の出雲大社を支える9本の柱の一部で、3本の杉

 の巨木を1本の束ねて使われていた。

 50メートルの高さにあった本殿と、100メートル以上あった

 階段の模型も展示されており、繁栄を極めた古代出雲の

 隆盛を呼び起す。

  






 国宝の銅鐸。

 古代出雲歴史博物館での一時は、ボランティアガイドの

 助けも借りて、有意義なものであった。

 

 





 

 

 荒神谷遺跡から出土した国宝の銅剣。

 これほど多くの銅剣が出土した例は無く、古代出雲王国

 の権力の大きさを物語る。

  数々の歴史遺産に触れ、国の成り立ちについて考える

 と共に、この様な王国がこの地にあったと言う事実を

 もっと深く知るべきだと、大いに感じ入る研修であった。

 

 

 

 

 

 

鳥取市・倉吉市、会派行政視察

21日、鳥取市に行政視察に出かける。 視察項目は建設行政一般について、特に、急傾斜地対策事業、橋梁の長寿命化事業、道路事業、耐震化事業等である。

鳥取市は9市町村の間で平成の大合併を成立させており、合併特例債の期限内に各事業を前倒しして、積極的に展開している。

また、前建設部長を国交省から迎えており、旧建設省出身の市長との連携で、社会資本整備事業を促進している。 それらの事業手法や財源等について具体的に聞いてみたい。

25日は倉吉市に、学校給食の公会計移行について視察をする。 米子市も24年度から給食の申し込み制を導入するが、運営方法や滞納問題等、様々な課題について、問題点を確認したい。

鳥取県4市議員研修会

 

  会場の境港市文化ホールは、高松伸設計のコンクリート

 打ち放しの建物だが、植田正治記念館も同様で、維持管理

 が行き届かず、コンクリート壁面の汚れや劣化が目立つ。

 






 

  喫茶、談話スペースから眺める外観だが、噴水が止まった

 池は、逆に寒々ととして物悲しい。 

 特に建物は建築後のメンテナンスが重要であり、ライフコストの観点   から検討し無ければ、名だたる建築が真逆のメッセージを発信する

 事になる。

 






 「議会改革・議会活性化について」 とのテーマで、廣瀬克哉先生の講演を聞く。 議決機関ととしての職責を果たすためにも、議員間の討議が重要との事。


 確かに、言いっ放しの討論は議論の深化に繋がらない。 

具体的な手法について、議員定数・改革等特別委員会でも議論をしてみたい。 

プロフィール



野坂道明(のざかみちあき)
昭和32年4月9日生

議員履歴
■鳥取県議会議員(2015-)
■米子市議会議員(2006-2014)
■鳥取県西部広域行政管理組合議会(2010-2014)

学 歴
昭和45年 米子市立加茂小卒
昭和48年 米子市立第4中卒
昭和51年 烏取県立境高卒
昭和56年 帝京大学経済学部卒

経 歴
■元(財)とっとりコンベンションビューロー西部地区企画運営委員会委員長(理事)
■元(社)米子法人会青年部会副部会長
■元米子商工会議所青年部会長
■米子市消防団河崎分団員
■河崎校区自治連合会顧問
■河崎公民館運営委員会顧問
■NPO法人やまつみスポーツクラブ顧問

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