2011年05月

鳥取市、小中学校の耐震化を前倒し。

鳥取市は小中学校の耐震化を、文科省の2015年度完了の目標を上回り、当初計画から2年前倒しして、2014年度で完了するとの方針を示した。

先日発表された、18億円投じてのガイナーレの練習場とクラブハウスの整備方針に続き、2014年度で終了する合併特例債の発行期限を見据えた、竹内市長の政治決断といえる。

鳥取市の財政状況を把握していないので、何とも言えないところはあるが、合併特例債を最大限活用しての事業の前倒しと、その事業選択において、市長の積極的で明快な意思が感じられる。

これらの事業に限らず、鳥取市にも様々な行政課題があるだろうから、すんなりと議会を通るとは思えないが、そこは正に、二元代表制の目的とするところであり、丁々発止の議論が強く求められている。

以前にも述べたが、海と山に囲まれた圏域人口30万人の鳥取市と、圏域人口60万人の交通の要衝米子市では、改めて統計数字を見るまでもなく、ポテンシャルの差は歴然としている。

しかし近年では、広域合併を達成した鳥取市の積極的な事業展開に比べ、米子市の財政抑制路線による停滞が、一層際立つものとなってきた。

これからの事業展開は、行政目的の事業効果以外に、投資効果、経済効果の観点も強く意識しなければいけない。 それが厳しい財政状況における事業選択の重要な根拠と考える。

G8サミットでの勘(菅)違い!

フランスのドービルで行われた、G8サミットでの菅総理の発言は、この様な場でも何時通り軽く、責任と覚悟を感じれない。 この度も「サンライズ計画」とやらの、日本の新たなエネルギー政策を表明した。

世界の注視する肝心な原発問題には、具体的な方針を一切示さず、自分たちが事業仕分けで無くしたにも拘らず、恥ずかしげも無しに、7年も前のNEDOの報告書の数値をそのまま使い回し、挙句には担当大臣も聞かされていない、太陽光パネルの設置目標までブチ上げた。

あの場の中で、日本の太陽光パネルの設置目標を聞きたい首脳がいるのだろうか? それは単なる国内問題であり、G8で共有する課題でないのは明白である。

各国首脳が知りたいのは、原発事故を如何に終息させ、その後の原子力政策をどの様にするのかという点にあり、原発事故に立ち向かう日本からの毅然としたメッセージではなかったのか。

「最低でも県外」、「コンクリートから人へ」、「平成の開国」、『高速道路無料化」、「子ども手当て」・・・・・・・そして「サンライズ計画』、次から次とよく出る物だと、その点だけは感心する。

崎津ガイナタウンがメガソーラーの候補地に。

ソフトバンクの孫社長が進めるメガソーラー建設計画に、鳥取県が名乗りを上げた。 候補地は米子市崎津の工業団地と住宅団地の県有地と米子市のアミューズメント用地で、合計すると約60ヘクタールの面積がある。

2万キロワットの発電には、約50ヘクタールの面積が必要との事だが、面積は十分な上に候補地は既に造成済みの平坦地であり、孫社長から「魅力的な場所」との感想を得ている。

私たち会派「青生会」は、市当局に対し、崎津ガイナタウンにメガソラー発電所の施設整備の要望を出しているが、孫社長の自然エネルギー協議会の設立を受け、平井知事の素早い対応もあり、俄かに現実味をおびてきた。

会派要望に対し、市当局の回答は何時もどおりの「設置の可能性について調査研究をしたい」だったが、一気に現実的な検討課題になったと言える。

実現に向けては、国の全量買取制度の実施等、まだまだ課題は多くあるが、単なるメガソラー発電所の設置に留まらず、この度の提案を千載一遇の好機と捉え、周辺の環境を取り込んだ、世界に発信する壮大なエコタウン構想を描いて見てはどうか。

米子市は、スマートグリッド構想やバイオフロンティア構想等、次世代を担う新産業の集積が計画されている.  その中で将来の発展の為、圏域のリーダーとして決断する時が迫っていると確信する。




ガイナーレ、夢の伯備線ダービー。

5月22日,ホームでの水戸ホーリーホック戦は、惜しくも勝利は逃したものの、ホーム戦で負けないと言う点では評価したいのだが、気になるのは2659人の入場者数である。

私が予てより気にかけていたのが、この入場者数の問題で、それは米子市周辺の圏域人口、60万~80万人に比べ、鳥取市の圏域人口が30万人程度しか無い点にある。

これからガイナーレがJ2を維持して行く為にも、更に上を目指して行くにも、そして鳥取県の活性化の為にも、重要なキイポイントだと私は思う。

この様な観点から見ても、西部圏域での開催が不可欠であり、最適地は交通の要衝である米子市のどらドラパーク競技場と言うのが我々の提案である。

以前、ファジアーノ岡山を視察した際に、ガイナーレとの対戦は伯備線で往復できる事から、伯備線ダービーと位置づけ、鳥取VS岡山のガチンコ勝負で、盛り上がる事請け合いと話した事を思い出す。

米子駅や東山駅で降りた対戦相手の多くのサポーター達が、競技場に向けて詰め掛ける。 試合が終われば、帰りの電車まで、米子のまちで飲んだり食べたり。

これらを実現する為の競技場や駅、まち等の都市機能・基本的インフラは全て持っている。 しかも、一番大事なJチームも持っている。 足りないのはほんの僅かな整備問題にすぎない。 殆どを持たない地域からの挑戦に比べれば、我々は恵まれている事に気付かなければいけない。 



  







  

米子YEG,5月例会に参加して。

前回に引き続き、5月例会に参加して感じた事や私なりの見解を以下に述べたい。 初に、青年部と米子駅南北一体化事業との係わりは、平成18年に始まり、翌19年、青経連主催で「米子駅の未来を考える」フォーラムを実施し、それ以降、継続事業として取り組み、5年が経過しているとの事だが、その割には会場全体から伝わってくる熱の様な物を感じなかった。

 当日は米子JCや青年中央会のメンバーも参加していたのだが、かなり温度差が感じられ、少なくてもこの問題に関して意識の共有が図れて無いと思った。

最近では、どらドラパーク競技場整備問題に関しての対応でも感じたのだが、この件では青経連が中心となって25000人もの署名を添えた陳情を、米子市当局と議会に提出し、議会は主旨採択したものの、この度、事業は見送られた。

一方、50000人の署名を添えて提出された公会堂存続の陳情は、紆余曲折はあったものの事業化された。 同列で評価するのは無理な点もあるが、ここではそれぞれの提出団体の取り組みの違いに関して述べたい。

 どらドラパーク競技場に関して、陳情提出してからの青経連の動きは殆ど無かった。 小言を言って初めて数名の青年部会員が議会傍聴に来た程度で、それ以降の継続と広がりには繋がらなかった。

それに比べ公会堂陳情の提出団体は、毎回の議会傍聴は欠かさず、講演会を実施したり、追加の署名活動をしたりして、当局や議会への働きかけを強めていった。

両団体を比較すると、規模や組織力、そして若さ等々,殆どの面で青年団体が上回っているのだが、特に陳情提出後の両者の活動の違いは歴然としていた。 いろいろな場面で市長を批判する事は容易いが、それでは答えは見つから無い。 

自分たちには何が足りなかったのか、足本から見つめ直すのも重要な事だと思う。 次に、米子駅南北一体化事業と言う名称に関してだが、極めて行政的であり、夢や可能性を感じられない。 発想も含めてこの様に限定的なイメージであれば、費用対効果論や事業の優先度論を突破する力にはなり得ない。

自由通路を早くしろと言う主張は,下りエスカレーターを早く付けろ言う主張と大差ないし、当初の事業計画どおり約束を守れと言っても、社会情勢が大きく変化する中で、事業の変更や見直しなど珍しい事ではない。

 米子市や圏域の発展の為、どの様に位置づけ、また、どの様に活用するのか、大いに夢を語り合い、青年部らしいビジョンを作り、そして青年団体のエネルギーを圏域に示して欲しい。 知識や理論は伝わらないが、思いや情熱は伝わるのである。 

一番重要なコアな部分が高温で燃えているのか、この点は活動を広げていく鍵となる。  この大事なコアの部分が,他では出来ない青年部や青年団体の役割だと私は思う。 理屈は後から付いてくるし、議会や当局も所詮は同じ事である。 

以上私の感じた事や見解を遠慮なく、愛着を持って、そして何よりも期待を込めて述べさせて頂いた。  最後に例会に招かれ、僅かな時間ではあったが、特に懇親会では現役時代も思い出し、楽しくて有意義な時間を過ごせた事、青年部の皆さんには重ねて感謝申し上げたい。  

プロフィール



野坂道明(のざかみちあき)
昭和32年4月9日生

議員履歴
■鳥取県議会議員(2015-)
■米子市議会議員(2006-2014)
■鳥取県西部広域行政管理組合議会(2010-2014)

学 歴
昭和45年 米子市立加茂小卒
昭和48年 米子市立第4中卒
昭和51年 烏取県立境高卒
昭和56年 帝京大学経済学部卒

経 歴
■元(財)とっとりコンベンションビューロー西部地区企画運営委員会委員長(理事)
■元(社)米子法人会青年部会副部会長
■元米子商工会議所青年部会長
■米子市消防団河崎分団員
■河崎校区自治連合会顧問
■河崎公民館運営委員会顧問
■NPO法人やまつみスポーツクラブ顧問

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  • 「鳥取県議会 令和5年6月定例会」
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