2009年06月

米子市議会6月定例会

6月定例会、施政方針演説(野坂市長)に対して、代表質問(吉岡議員)の関連で行った野坂道明の質問内容です。

(野坂道明―関連質問)
1)安部三柳線について
① 安部三柳線の工事中断に伴って、長い間、地元連合自治会から要望が出されている、市道外浜線の米川に架かっている浜橋の道路改良が実施されていない。 浜橋は市道外浜線と安部三柳線との交差点付近にあり、S字カーブになっており、見通しが悪い上、横断歩道の押しボタン信号もある。 また米川堰堤のサイクリング道の整備が完了間近で、安全確保の観点からも早期に実施すべきと考えるが見解を聞く。

 
2)市営住宅の問題について 
① 市営住宅に関して、五千石住宅を除けば建替えの年度は決まっていない。 この様な状況に於いて、緊急住宅供給促進事業をしながら、一方で政策空き家を継続する事は、政策的にも整合性が取れない。 早急に見直すべきだと考えるが見解を聞く。

要望―1500以上ある市営住宅の適切な管理と、1400以上の入居世帯の様々な問題や要望に、対応できる組織体制に見直すべきである。

3)施設の耐震化について
② 鳥取県耐震評定委員会の補強設計方針では、在来工法を採用しており、メーカー工法は原則認められていない。 それに対し、和田小ではメーカー工法が採用されているがコスト比較はしているのか、また緊急経済対策の対象事業としてどの様な政策判断をしたのか聞く。

要望―耐震補強工事では、メーカー施工部分が殆どで、そのまま資金が地域外へ流失する。 経済効果は極めて限定的になる、一方、在来工法だと資金が地域に環流し波及効果が高い。 また整備条件面では、夏休みの期間とか外付けの補強だとか、或いは塩害等の諸条件でメーカー施工としたとの答弁だが、それは在来工法でも十分対応できるので、今後は在来工法を可能な限り採用すべきである。

④ 県職員は評定委員会の評価を受ける際、発注者の立場で毎回出席していが、米子市職員は出席していないと聞く。 その理由を確認する、また職員の技術力向上の為にも、出席すべきと考えるが見解を聞く。

要望―出張旅費の事だと思うが、扱う事業費の大きさを考えれば、もっと職員の技術力の向上に対し予算を割くべきである。

⑤ 今後の公共施設の耐震化整備方針については、県の評定委員会の判定を受ける事を基本とし、コスト面、或いは経済、雇用の面から考えても、地元業者で施工可能な在来工法を前提にすべきと考えるが見解を聞く。

④ 公会堂の耐震調査に関しては、昨年の12月定例会で、その難易度を具体的に述べ、事前調査期間も考慮すれば6月定例会が適当ではないかと指摘したが、それに対してどの様な検討をしたのか、また予算要求段階の積算にたいして、どの様な認識を持っているのか聞く。

要望―耐震化問題について、3年前から指敵してきたにも係わらず、昨年も耐震調査委託で度重なる入札不調が発生した。 今後は議会での指摘を真摯に受け止めるべきである。

4)入札問題について
① 21年度当初、国からの公共工事の入札、契約の更なる改善等についての緊急要請があった。 この要請について市長はどの様な見解か聞く

② (予定価格と最低制限価格の計算式の事前公表について)
国からの要請でも、予定価格の事前公表の取りやめは強く求められているが、米子市に於いて、実施に踏み切れない理由は何があるのか、また最低制限価格の計算式の公表も止めるべきと考えるが見解を聞く。

③ (総合評価方式に於ける受注減点について)
総合評価に於ける受注減点制は、県では実施しているが、米子市では現在未実施であり、受注業者の偏りが健全な業界の発展を阻害するのではと、心配する声が上がっている。 米子市では土木のA級業者が27社あるが、それに対して総合評価方式の対象工事発注件数は、20年度では13件しか無く、一部の業者が複数回受注すれば、大半の業者にとって工事点数を上げようにも、受注することは大変困難な状況にある。 この傾向は、総合評価方式に於いて、受注減点制を実施していない事が大きな要因の一つだと思われる。 早急に改善すべきと考えるが見解を聞く。

④ (予定価格の設定方法について)
公共工事の品質確保の観点からも、予定価格の作成に当たっては、より慎重に行うべきである。 俗に歩切りと呼ばれる不当な価格の切り下げなどが絶対あってはならないし、資材等の最新の実勢価格を反映する事、また必要に応じて見積もりを徴収して、より適切な積算をしなければならないとあるが、米子市の場合、様々な苦情を耳にする事が有るが、確実に実行されているのか確認する。

⑤ (公共工事の検査方法と体制について)
全国どこの自治体でも、年度末工期の工事は多くの数を抱えている。 様々な要因があるのは認めるが、その対応は各自治体が責任を持って当たらなければならない。 米子市に於いても同様な状況が起きているわけだが、年度末で完了検査が集中しているのに、検査専門員と副専門員が一人ずつ居るだけである。 検査が何十件も集中する年度末で、全てをこなすのは誰が見ても到底無理だと分かるのだが、改善せずに今日に至っている。 
具体的に指摘するのは控えるが、この事により様々な弊害が発生している。
工期の設定や検査体制など、早急に見直すべきと考えるが見解を聞く。

⑥ (ダンピング入札の防止策について)
米子市では県内他市に先駆け最低制限価格の上限撤廃を実施した。 現在、対象となる工事は2件しかなく、いずれも落札率は85%前半である。 統計的に見るには不十分なので、20年度の総合評価方式での工事を対象に、上限撤廃を実施していたと仮定してシュミレーションしたところ、13件中、86%台は一件しかなく、6件が85%台で残りの6件は84%台であった。 このシュミレーションでも分かるように、米子市の最低制限価格の計算式で出てくる数値は85%前後が大半で、上限撤廃だけではダンピング入札を防止することは出来ない。 長崎県や宮崎県の取り組みも参考にしながら、計算式の見直しが必要と考えるが見解を聞く。

⑦ 鳥取県の建設関連の工事発注量を見ると、東部地区に比べ西部地区の落ち込みが激しい。 他市の取り組みを見ながらなどと言える状況ではない。 公共工事は民民間の相対契約と異なり、受注希望業者数の多募により、産業特性として行き過ぎた価格競争に陥りやすい。 従って現状を踏まえて、適切なセーフティ―ネットが必要となる。 市長がマニフェストで掲げた、ダンピング入札の防止策と最低制減価格の見直しは、ただにしろとか金を出せと言った類の話では無く、新たに1円の予算も必要としない。 市長の決断一つで実行できる真に地方の活性化に資する事業とも言える。 幸い国の緊急経済対策などで量は確保できたが、実効を上げるためには、入札制度の更なる改善と言う質の部分を高めなければ、求める効果は望めない。 最後に市長の決意を聞く。 

以上が野坂の関連質問です。 

午前10時から午後10時まで、12時間のロングラン議会でした。
安倍三柳線問題、耐震化問題、入札問題は、私が3年前の初議会から、一貫して取り上げ続けてきた課題です。それもあってか、質問がかなり細かく、しつこいとの評価をいただいております。
しかも原稿にない部分が極めつけとのことです。

興味のある方はどうぞ中海TVでご確認ください。



6月議会質問日決まりました!!

6月議会始まってます!span>
野坂 道明
質問日は6月26日午後6時頃からです。
中海テレビ4CHにて放映されています!
是非ご覧下さいませ(^3^)v

プロフィール



野坂道明(のざかみちあき)
昭和32年4月9日生

議員履歴
■鳥取県議会議員(2015-)
■米子市議会議員(2006-2014)
■鳥取県西部広域行政管理組合議会(2010-2014)

学 歴
昭和45年 米子市立加茂小卒
昭和48年 米子市立第4中卒
昭和51年 烏取県立境高卒
昭和56年 帝京大学経済学部卒

経 歴
■元(財)とっとりコンベンションビューロー西部地区企画運営委員会委員長(理事)
■元(社)米子法人会青年部会副部会長
■元米子商工会議所青年部会長
■米子市消防団河崎分団員
■河崎校区自治連合会顧問
■河崎公民館運営委員会顧問
■NPO法人やまつみスポーツクラブ顧問

http://www.michiakinozaka.com
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